技術士が学ぶブログ

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日本のエネルギー問題

◾️はじめに

2011.3.11の東日本大震災から10年。原発は稼働停止となった。しかし2020.10.26菅首相は2050年の脱炭素化に向けた「グリーン成長戦略」を発表した。

 

◾️原発事故の教訓

事故の直接的な原因は想定外の津波とされているが、地震による損傷がないとも言い切れず、現在も検証されている。

 

福島原発の10基は廃炉が決定している。しかし、使用済み核燃料の取り出し完了は2031年以内で、廃炉完了は2041〜2051年である。

 

溶け落ちた核燃料を冷やす水は、放射性物質で汚染されているので、敷地内のタンクに保管しているが、140トン/日が排出されており、2022年には満杯となるため、海洋放出か大気放出が検討されている。

 

◾️エネルギー計画

原発事故で全国の原発54基が運転を停止した。現在は9基が稼働している。原発の再稼働は国の方針である。

       現状  目標値

  原発   6.0%      22〜20%

  再生可能EG   23.1%     22〜24%

       石炭   31.6%     26%

      LNG           31.6%      27%

 

石炭火力はLNGの2倍のCO2を排出し、世界の排出量の3割を占めている。

 

◾️核のゴミ問題

・再処理施設

もんじゅ、ふげんなど、全79施設が廃止となり、完了は70年先の見通し。

・最終処分場

北海道の寿都町神恵内村が応募。

 

○感想

原発反対とよく聞くが、CO2の削減とどちらも両立できる状況ではない。原発に代わって石炭が使用されている現状を見ると、原発再稼働も仕方ないと思う。経済的にも同様と思う。

原発が安全なものではなく、危険なものと理解したうえで、これからも稼働していく方向が望ましいが、核ゴミの処理をどうするか、私が小学生(30年くらい前)にも同じことが言われていた気がする。そこを解決してほしい

 

(きんき178号より)