首里城火災の原因について
◾️背景
維持管理が国から沖縄県に委託されて10ヶ月後に首里城は全焼した。祭りの準備で夜中まで作業した数時間後に火災報知器が鳴った。
原因は分電盤室が発火元とされている。
◾️原因
夜間作業の照明として投光器が設置されていたが、正殿には外部電源がないため、コードリールで配線していた。コードリールを巻いた状態では定格電流の1/3でも発熱することが知られている。
電源を切った後、コード表面は正常だったが、内部は柔らかくなり、ゴム部分が熱で破裂、溶融したものと考えられる。コードリールを巻いたまま通電して保管することで、絶縁ビニールが溶融し、何回もショートしたものと推測された。
◾️まとめ
首里城火災は電気に関する知識なく機器を使用したこと、また放水銃が撤去されていたり、地下扉が開かない、貯水槽の水がなくなるなどの消化設備の不備が重なって全焼したと思われる。
今回の原因追究には防犯カメラの映像を元に究明されている。問題解決の手法としても参考となる。
きんき 184号