逆進しない車椅子
○現状
バリアフリー新法の施行により、駅や建築物のバリアフリー化が義務付けられることとなった。
徐々に改善はされているが、利用者にとっては、まだ課題や問題が残っている。
例えば景観を守るためにバリアフリーができないものや、起伏が多いような地理的な特性によるものは現実的に解消困難である。
【段差のスロープ化や勾配の軽減】
立地や空間、経済面の制約のため1/12以下に抑えられない
【段差解消リフトの設置】
設置コストが百万円〜千数百万円と高価で介助者も必要なため、多数の利用が見込まれる公共性がないと導入困難である。
○技術開発
逆進しない車椅子を作ることで、段差や急斜面の危険性がなくなる。
歯車の機構を工夫することで、逆進を防止できる。
○感想
ハード整備には膨大な費用がかかることから、限界がきているように思う。車椅子自体を改良することで器機が高額となるが、補助金を出すなどで対応する方が、バリアフリーを解消する近道のような気がする
(月刊 技術士より)