オーロラ〜地球温暖化のCO2要因論
地球温暖化の要因が炭酸ガスではなく太陽光電磁波が要因とする説について
◾️地球の自然環境
大気中の主要気体のC p0は水素が28.82cp0/J mol-1K-1、窒素29.1、酸素29.355、二酸化炭素37.11、メタン35.31、水蒸気33.58となる。
大気中には炭酸ガスと同程度の水蒸気が大きく変動して熱の吸発散を行っている。
◾️地球の温度
地球の温度は太陽の放射熱によるものである。太陽光は波長約200〜3200μmの電磁波で、そのうち400〜750μmが可視光領域とされている。750μm以上は赤外線と呼ばれ、熱作用をもたらす。
太陽光線は一部が大気に吸収され、地表面には到達するのは50〜85%である。
さらに太陽光の電磁波は物質の特性に応じて吸収スペクトル帯が異なっている。
◾️オーロラ
オーロラは黒点の増加とともに太陽フレアが活発となり酸素原子や窒素原子と反応して発生する。
太陽活動は11年周期で、次の活発期は2023年となる。
◾️私の意見
温暖化の原因は様々であるのは当然であるが、炭酸ガスもその一つであるとの認識である。将来の太陽活動によっては氷河期が来ることもありえるが、炭酸ガスの排出抑制が地球にとって良いものであると感じることから、世界の取り組みを止めることはないと思う。
技術士 2021.3月号より
首里城火災の原因について
◾️背景
維持管理が国から沖縄県に委託されて10ヶ月後に首里城は全焼した。祭りの準備で夜中まで作業した数時間後に火災報知器が鳴った。
原因は分電盤室が発火元とされている。
◾️原因
夜間作業の照明として投光器が設置されていたが、正殿には外部電源がないため、コードリールで配線していた。コードリールを巻いた状態では定格電流の1/3でも発熱することが知られている。
電源を切った後、コード表面は正常だったが、内部は柔らかくなり、ゴム部分が熱で破裂、溶融したものと考えられる。コードリールを巻いたまま通電して保管することで、絶縁ビニールが溶融し、何回もショートしたものと推測された。
◾️まとめ
首里城火災は電気に関する知識なく機器を使用したこと、また放水銃が撤去されていたり、地下扉が開かない、貯水槽の水がなくなるなどの消化設備の不備が重なって全焼したと思われる。
今回の原因追究には防犯カメラの映像を元に究明されている。問題解決の手法としても参考となる。
きんき 184号
コンクリート構造物塩害状況調査について
【背景】
・塩害とは、潮風や凍結防止剤等に含まれる塩分がコンクリートの表面に付着し、内部浸透することで内部鉄筋が腐食して強度低下したり、鉄筋膨張によりコンクリートのかぶりが破壊されて劣化が進行することをいう。
・コンクリート構造物は、橋梁669000橋、トンネル10300本、港湾施設44000施設あり、その多くが施工から30年以上経過している。
【電位差滴定法】
・コンクリートをコアスライスするなどして供試体を採取し、液体に付けて塩化物イオンを溶出させる。2~3週間で結果が判明する。
【蛍光X線分析】
・塩素から発生する低エネルギーの蛍光X線は試料自体による自己吸収の影響を受け る。そのため、資料を微粉砕することで試料を均質化させ、X線照射部の組成にばらつきが生じにくくなる。
【まとめ】
コンクリート構造物の塩害進行状況を把握するために、コンクリート中の塩化物イオン濃度を測定する必要がある。
測定法として、電位差滴定法が一般的だが、測定に多くの時間を要する。
代替法として、非破壊分析法である蛍光X線分析法を用いると、測定時間を1/10以下に短縮し、塩害状況調査に必要な定量分析精度が得られる。
月刊技術士 2020年12月号より
新しい車イスの開発
身体、精神、知的障害のある人は総人口の7%です。2006年に成立したバリアフリー新法の施行により、利用者5000人以上の駅や特定の建築物などへのバリアフリー化が義務付けられました。
◾️問題点
観光地では伝統を守るためにバリアフリー化ができない。
起伏の多い地理的な特性による移動困難は解消困難。
建築基準法に準拠していても実際に使いやすいものになっていない。
◾️車椅子の開発
従来の段差解消
・段差のスロープ化や勾配の軽減1/12以下
・段差解消リフトの設置
逆進しない車椅子
・機械装置で逆進トルクを抑制する電動アシスト車イス
◾️感想
バリアフリーというと、ハード整備のイメージですが、どうしても費用がかかることから行政も整備を躊躇しているように感じます。また、100%バリアフリーの歩道などが出来ることは遠い未来のようにも感じます。
そうした時に、道具の方に視点をあてて、自転車や電動バイクなどを見ると、車椅子を工夫することでバリアフリー化が瞬く間に解決する可能性があります。
紫外線から身を守る
≪紫外線とは≫
紫外線は可視光線の紫よりも短い波長の光線をいう。
〇UVC(200~280nm)
・・・オゾン層で吸収される
〇UVB(280~320nm)
・・・皮膚に水膨れ、肌荒れを起こすが真皮までは届かない
〇UVA(320~400nm)
・・・皮膚を黒くし免疫細胞にダメージを与える。真皮まで到達するのでシワを生じさせ、光老化の原因となる。
≪日焼け止め≫
①UVBを防ぐSPFの値
・・・塗布しない状態と比較して炎症をどれくらいの時間防止できるかをの数値。51以上をSPF50+と表示
②UVAを防ぐPAの値
・・・効果の程度をPA+~PA++++の4分類で+が多いほうが効果がある。
≪紫外線を防ぐメカニズム≫
紫外線をまもるのは『紫外線吸収剤』『紫外線散乱剤』の2つ。
①紫外線吸収剤
透明で白くならない。量が多いとベタつき、まれにアレルギーを引き起こす。
②紫外線散乱剤
紫外線を散乱するほか、吸収もする。
≪最近の動き≫
・ハワイでは2021年から吸収剤のオキシベンソンとオクチノキサートがサンゴ礁に負荷を掛けるとして、これらを配合した日焼け止めが禁止となっている。
月刊技術士5月号より